守破離::1Q59

幸福とはココロの状態にある

里親に出された猫の運命

こんにちわ。猫菜ミントです。

風光明媚な場所に野良ニャンコたちの楽園がありました。

漁船などが係留された入江にかかる橋をわたると民家はなく、松林に面したところに平屋の古い公営保養施設がひっそり建っている。野良猫が周辺に住み着き、トゲトゲのあるハマナスの群生した場所などでまったり暮らしています。入江の長い階段に腰をおろして浅瀬の海をながめてるとニャンコらが寄ってくる。

潮風をあびながらにゃんこをなでれるスポット。

保養施設は、だれでも格安で泊まることができ、うりは静かな場所でかすかな潮騒が耳にはいり、安眠できること。何回か泊まって施設のおばちゃんと顔なじみになり、とある猫にまつわる逸話を聞きました。

里親に引き取られた一匹の猫。

距離にして8キロほどのところにある個人宅にもらわれたのですが、すぐ行方不明になり、約半年後にやせ細ってボロボロにやつれた状態となりはてて戻ってきたというのです。

犬ならば、もどってこれない距離ではないとおもうのですが、当然、クルマに載せらて連れていったのに、なんで施設の方向を覚えていて帰ってくることができたのか、不思議でならないとおばちゃんはわたしに語ってくれました。

猫は家に憑き、犬は人に憑くというのは、ほんとうかどうかわかりませんが、それぞれの猫と犬の体質というか個性によるんでしょうけど、里親に引き取られた猫にとって、施設周辺の環境はよほど居心地がよかったのか、それとも帰らなくてはならない理由があったのかもしれません。

せっかく終の住み処として慣れ親しんだ土地から、人間の善意により引き離されたストレスに耐えることができず、見知らぬ土地から仲間のもとを目指したすえの行動だったのでしょうか。

ひとに飼われていない野良なので、より野性本能を発揮するのだとおもいます。おっとりしてるようにみえて、実はそれぞれの猫には、人間には計り知れない隠れた能力を宿してるのしょうね。もちろんワンコだって同様。

ただ、それだけの話しですが、施設に泊まった次の日、玄関のそとで、通りすがりのおじいさんが、松林から採ってきたキノコだけど、あげるからとキノコをもらって帰途につきました。

 

ねこの京都

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