守破離::1Q59

幸福とはココロの状態にある

アートセラピーを習慣付けよう

臨床心理療法のひとつに「風景構成法」というアートセラピーがあります。

思い描いた風景を、画用紙にクレヨンなどで、せかさずゆっくり各々順番に川、山、田、道、家、木、人、花、動物、岩、石を描いてもらい、最後に好きなものを自由にいれてもらう。

都会育ちのひとだとコンクリートに囲まれた生活してるので、上記の要素はイメージしにくいとおもうから、べつの対象物にならざるえない、都会人にとっての心の故郷みたいな風景は隣近所とか学校周辺とかになるんだろうか。

一般的には左側が過去、右側が未来、上部が社会、下部が心の中をあらわすという、けど、たぶん厳密なものではなくて、描いた全体の構成のバランスなどを主観と経験と軽めの質問などでおしはかるのだろう。

必ず信頼できる人がそばについており、完成した絵を二人で鑑賞してあじわう、「箱庭療法」は立体三次元だが、風景構成法は平面二次元、心の状態が正直に映し出されるといわれる。

自分が抱えている言葉にできにくい、あるいは、話したくない悩みや不安など、回をかさねるごとに変化したり、変化してなかったりとプロセスが可視化できる。

重要な点は、信頼に値するひとと一緒に行うこと、人によっては、へたすると症状が悪化することさえ起きるばあいがあるので、行って大丈夫かどうか見極めが必要、なんとも簡単そうにみえるけど、熟練した専門の心理療法士がついてるのが条件。

アートセラピーにより、なんで心が回復するのか、自分にはまだわかりませんけど、セラピストを親の役割だとすれば、患者は子供の役で童心にかえり、親に見守られるように安心して、嘘いつわりなく、いわばお絵かきや砂場遊びを通して、心に抱えているつかえのようなものを解放できるからではないでしょうか!?。

大人になって社会で生きるのって、そうとう無理を重ねているものね、もちろん、無理のすくない状況であればノープロブレムだけど、社会って金儲け主体で、効率と管理でがんじがらめにさらされて時間に追われてるものね。

ストレス発散の手伝いをしてくれる家族などがいれば、救われるけど、孤立した環境に身をおかざる得ない場合、困ったことになるとおもうし、なりつつある孤独な人だって相当数いらっしゃるとおもう。

それから・・・

描く際にファンタジーが働きやすくなるのは午前中らしいんですが、時間帯や体調や季節や天候などによって創作内容って変化するものですよねえ。

とはいえ、悩みや不安の度合いにより、意識は内面のおなじところをグルグルまわっていたり、おなじところで時間停止してたりするからファンタジーだって固定しがちなのかもね。

魂を善き方向へ導いてくれるファンタジーのエンジンを、始動または再起動せてあげるのが目標なんだにゃあ。

 

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)