守破離::1Q59

幸福とはココロの状態にある

雨蛙ガーデンとヒキガエルの習性

こんにちわ。

ミヤコワスレがいっぱい紫小花をつけております。
晩春に咲く野菊で、地味だけど手入れいらずで丈夫な植物。

わたしは、区画整理された住宅地に居住。

今頃になれば、夜間に2階の窓をあけると遠くからかすかにカエルの合唱が入ってくる。

以前、住んでた屋敷にはいろんなカエル君たちがいて、そういうのがごく普通だとおもって気にもしてなかった。羽の黒いハグロトンボなども地面すれすれに飛んでいて、止まると羽をゆっくり開閉してたっけな。

暑い盛りにハグロトンボを見つめてるとまるで催眠術にかかったみたいに眠たくなる。夏には生まれたてのちっちゃい赤ちゃんカエルまで確認できた。

その旧居には12畳ほどの小屋があって、入り口に小さなくぼみがありました。

なぜ気に入ったのか不明ですが、あるとき、くぼみに大きなヒキガエルがいて、アレレ、どっから来たんだいと声を掛けても当然、返答はありません。ここにいちゃあ、夜に人間に踏まれちゃって危険だから、30メートルほど離れた畑に移動してあげました。

それでも翌日の夕方にまた戻ってきてる。

方向音痴だとばかり思っていましたが、しっかり居心地いい場所を覚えているのか、はたまた習性なのかナゾでした。で、また畑にもどしてやる。次の日にはまた戻ってくる。二週間ほど繰り返したら、やっと来なくなりました。しばらくしたら、畑のもじゃもじゃした場所でヤツを発見。とりあえず安住の地を見つけたわけです。

今の庭にはカエルはおらず、近くで蛙の声はきけません。

寂しさも手伝って雨蛙を捕まえてきて庭に放してみた。

雨蛙君は、曇りや雨の日にケロケロと立派な美声をあげてくれます。だいたい数年は生存してるみたい。

わたしはペットの世話をしてあげる自信がありません。ほんとうはニャンコと暮らしたいんですがね。動物写真家の岩合光昭さんみたいに写真こそ撮らないものの、野外でネコをみかけると嬉しくなります。招き猫のように片手をあげて、こっちへおいでと呼んでみますが、たいてい無視されます。

蛇足ですけど・・・

村上春樹さんの短編「かえるくん、東京を救う」という小説があります。

信用金庫に勤務して融資を担当する片桐さんが主人公。かれのアパートにとつぜん、大男サイズの本物のかえるくんがあらわれて、仕事一筋に生きてきた独身中年の片桐さんに重要なミッションを託すことになるという寓話です。

はしばしに村上さん特有のユーモアがちりばめられていて、とても味わいある短編に仕上がっています。カエル好きでなくとも、この短編にほれこんだひとはたくさんいるようで、わたしもそのうちの一人。

あとトム・クルーズが出てる映画「マグノリア」。

登場人物はトムをふくめたワケアリ男女9人。それぞれがおりなすオムニバス構成。この作品にファフロツキーズといわれる空から魚などを降ってくる怪現象が発生します。それも魚ではなくてカエルなんですよねえ。ずっと感情移入して気分が高ぶってたのに、あまりの唐突さにいい意味であっけにとられた。

 

Save Me - Aimee Mann/Magnolia Soundtrack

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