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ミニマリスト

猫のつぶやき :: 生きてるだけで尊くありがたい

銀河ステーション

創作

グレー雲の割れ目からあかね色の雲。

キラウエア火山の流れた溶岩が海岸まで到達。
見渡すかぎり黒ぐろとして地球とはおもえない。
足もとが熱いので確認してみれば、すき間は赤く熱せられている。

西の様相をながめれば、ハワイ島の光景そっくり。
あまりお目にかかれない夕暮れ空。

のんきな性格のためか、いつもと異なる現象にウキウキ。

地球の息吹を感じる。

未確認飛行物体がやってきたらどうしよう。
タララ〜〜ンと不気味なサウンドは響くわけない。
動力源は反重力のはずなので無音だろう。

おお。空模様はますます不気味さをおびる。

円盤の形をしたのが一般的UFO。

知り合いが以前、宇宙人は存在してるとメールを送ってきた。
そうとう苦心して文章を書いたと告白していたが、
内容はまったく覚えておらず。
せめてしっかり相手してやればよかった。

父が子供時分に叔母と庭であそんでいた時。

空からゆらゆらと火の玉のようなものが飛んできて
近づいてきたら突然、パーンとはじけて粉々に砕け散った。
父と叔母はびっくり仰天してなにがなんだが困惑したという。

幽霊や妖怪や精霊などの類なのかもしれないが、
父に物体はなんだとおもうかと尋ねたが、不明だと云う。

金属製の宇宙船に乗船した宇宙人とセットなのがUFOで、
飛行機や彗星などの未確認物体ではおもしろくもなんともない。

ナスカの地上絵とか縄文の遮光器土偶とか得体のしれない
造形物は数あるから人智を超越したものにひとは憧れる。

不安がふくらめばUFOの目撃者は増加するらしい。
人間の心理と関係してるのはうなずける。
もちろんイタズラなどのお騒がせや人気取りやひと儲けのたくらみ
あたりがからんでるケースはかなり含まれる。

地球を訪問できるような文明をもつ宇宙生命体の有無。

宇宙は無限なので地球文明をはるかにしのぐ存在は
生息してるとおもわれる。

地球文明程度の星は、当然あるから地球観察にやってきて
どこに興味をひかれるか。アピールポイントはどこらへんなの。

観察力と記録力と分析力はとてつもなく強力だから
調査するのは一回あるいは数百年に一度で充分だと推測できる。
そう度々、フィールドワークする必要はない。

宇宙人の趣味嗜好がどういうものなのか。

目撃された宇宙船の種類とおなじぐらい
宇宙人の種類がいれば、しょっちゅう地球到来。
すでに地球の代表者と正式コンタクトしてもおかしくない。

「地球人よ。仲間うちでケンカすんな。兵器なんて廃棄しろ」

親身になって忠告してくれる宇宙人までいるかもしれぬ。
性悪の宇宙人がいれば、とっくに地球はそいつらが征服。

映画「地球が静止する日」のテーマは以下のような感じ。

「人間以外の動植物を殺戮ならびに虐待して悪事のかぎりをつくす。こらしめるために我々が地球人を管理または地球人を駆除しなくてはならん。なにも好き好んで地球に手をだしているのではない。地球人が改心してほかの動植物に慈悲をいだいて接することを約束して実施すれば我々は地球から離れる」

地球全体の生命のホメオスタシスを総合的に考慮して
シリアスでストレートに問題解決へ動き出すキアヌ・リーブス

それとも・・・。

こっそりやってきて、地球人にさとられぬようにステルス状態で
覗き魔のごとくの所業なんて。高度文明者にあるまじき行為。

「もういやだわ。地球人って自意識過剰なんだから。勝手に想像するのは自由だからいくらでも想像しなさい。オバカさん」

なんてふうに地球人を見守ってるだけじゃないかしら。
UFOを目撃するひとってわりに頻繁に現物遭遇する傾向。
そしてなんらかの超常現象まで体験してる。

体験する前と後で人生観は変化するとしたら
どこがどういう風に変化したのか。

「あなたは、UFOを目撃したことはありますか!?」

宇宙ものの映画にはよだれがたれる。

それらの作品に無関心にならないことを祈る。
童心があるのとないのでは差がでる。
ボディーの老いにはあらがえないけど、せめて気持ちだけは
童子のままでありたいが、ただの純朴な小僧ではつまらない。

優しくて陽気でオッチョコチョイ。

あれ。
神楽のような太鼓の音色。
岩手県の鬼剣舞とか鹿踊りを生で見物したい。

花巻の宮澤賢治はデクノボウ志望であったが、デクノボウとは
一体どういうのを指すのだろう。

このあいだテレビニュースで賢治の供養が行われていた。

私は賢治ファンではないけど、賢治の墓に詣でたことがある。
団体旅行に参加したおりに墓と記念館に立ち寄った。

おなじ花巻の出身で宗教学者山折哲雄さんによれば、
賢治的デクノボウとは中世の隠遁者である「西行」や「鴨長明」に
代表される無用者。

最澄は自分を愚者、親鸞は愚禿と名乗り、良寛をふくめて
無用者の系譜を引き継いだのが賢治だという。
賢者は日中に活動するが、愚者は夜にひとりで祈る。

群れるのは苦手のようだ。

あえてデクノボウを養護したり目指したのは、
浄土真宗国柱会キリスト教の三つが
賢治のなかに横たわっていたかららしい。

実家の質屋の手伝い、花巻農学校の教師、
石灰工場の職、農業指導員。どれも中途半端のうちに
体を壊して失意のなかでこの世をさる。

社会の役に立ちたいのはやまやまなれど、ままならぬ。

星めぐりの歌が口からこぼれる。

「銀河ステーション」
「銀河ステーション」

野原に仰向けになれば、あふれる蒸気と機関車の姿。
気がつけばカンパネルラの向かいの席。
木製座席で木枠のまど。ニスが塗られている。床板まで木。

今夜は星祭りの夜・・・。

 

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