守破離::1Q59

幸福とはココロの状態にある

光の魔術

赤と緑。「点滅して部屋のアクセントにいいね」夜が長くなってくるとひっぱりだして居間を演出。蛍光灯だと光量がありすぎて落ち着かないんだ。細かい作業のときは別だけど、間接照明は重宝する。「だから色んな行灯がおいてあるんだ」「あたしの部屋とは大…

純粋階段

アリスの庭にまぎれこんだらね。登って降りるだけの階段があったの。重厚でどっしりしたレンガ造り。製作者のセンスを感じたわ。耳の長いウサギさんが鎮座していたのはいうまでもない。階段っていうと一階から二階へ行くためのハシゴみたいなもんだけど、べ…

こんにゃく問答

もっと下。その辺。そこそこ。楽になった。ありがとう。背中がむずむずして痒くてかゆくて。乾燥のせいだな。パリパリ。自家製漬物。大根の歯ごたえよし。甘柿もあるから帰りに持っていきなさい。ピッチャーの投球動作。せまってくるタマに視線をそらさずバ…

レッドリボンの影法師

敏子が泣きを入れてきたのはいいが、心情を察してこっちまでもらい泣きする始末。尊敬して好きで一緒になったとはいえガラッとひとが変わってしまえばめんどうみるのはつらい。すがたかたちは昔のままでも内面は別人だものな。ソロバン弾いてハイサヨナラす…

スニフの焼き芋

ヒューっていう聞き慣れぬ音。路地に出てみればスニフがリヤカーを引いてる。荷台に積んであるのは煙突つきドラム缶。「いいところに来た。ムーミン」「収穫したばかりのサツマイモ。焼いて販売してるから買ってよ」「一個百円」音の正体は煙突から立ち上る…

種をまく人

草むらの葉っぱで生きるグリーンでスリムなキリギリス系。地面で暮らすブラックでずんぐりしたコオロギ系。どちらも周囲にとけこむ保護色。丈夫なのはコロちゃん。10月半ばなのにまだ異性をもとめてがんばる。恒温動物のように体温を一定に維持できないか…

人はパンのみで生きられる

小菊にコスモスにマリーゴールド。半世紀ほどまえのオンボロ長屋の横に老人たち。地べたに座り歓談する秋の夕暮れ。なんだか懐かしい。電話ボックスがあったのでドアを開けてみる。だいぶガタがきてる。両手をつかい力をいれて引っ張る。なかにはクモの巣が…

星の巡礼旅

いつも相手してくれてありがとう。こんなことを誰かに話すのは最初で最後かもね。あなたは聞き上手だからわたしの両親や姉のことはまえに話したわよね。他愛ない世間話じゃなくて家族のことやわたしの過去のことまで隠さずに話した。美術館でアルバイトして…

リラクゼーション・レスポンス

こんにちは。ご機嫌いかがですか。木枯らしにより散らかった落ち葉を拾い集めて手にとって匂いを嗅いだら、ハーブティーのような香りがしました。複数の葉っぱが醸し出すハーモニー。おもわず急須にいれて頂きたくなりました。ダライ・ラマによれば。チベッ…

夢で逢いましょう

いづれも対照的な人間型ロボットの登場。「アンドリュー」ロビン・ウィリアムズ。「ターミネーター」アーノルド・シュワルツネッガー。「A.I.」ハーレイ・ジョセフ・オスメント。「ブレード・ランナー」ダリル・ハンナ。人間になりたかったのや人間の抹殺専…

銀河ステーション

グレー雲の割れ目からあかね色の雲。キラウエア火山の流れた溶岩が海岸まで到達。見渡すかぎり黒ぐろとして地球とはおもえない。足もとが熱いので確認してみれば、すき間は赤く熱せられている。西の様相をながめれば、ハワイ島の光景そっくり。あまりお目に…

フィレンツエの三賢人

なあ。ボッチ。こうして手に握ったノミで岩を削るのがオレの仕事。おまえの仕事は、板に張り付けた麻布に筆で絵の具をぬりたくる。もっと楽な方法を探すつもりでダヴィの奴に相談してみたんだが、あいつはなんて答えたとおもう。ダヴィはぶっ飛んでるから少…

幸福の青い鳥

何によって救われるかなんて神のみぞ知る。無人島に流れ着いて一人ぼっちになりながら懸命にサイバルできたのは、恋人の写真が入るペンダントと羽イラストの宅急便のおかげ。現実の居場所は島の外へにある。「どうしても戻らねば」このまま孤島で魚を捕まえ…

花鳥風月に心をうばわれる

こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。季節のめぐりに気持ちが追いつかなうちに中秋を迎えました。庭にはケイトウとホトトギスがしっかり自己主張。アブなどの小さい昆虫がやってくるのを狙ってかアキアカネがよく目につくけれど、このへんには水辺がな…

ゾンビとして蘇る奴ら

はじめまして。お元気でしょうか。 月にすれば、朝に時計代わりを別にして 数時間ぐらい視聴するぐらいのテレビ。それもほぼNHK中心なのでタレントさんのことはまったくというほどわかりません。 やむにやまれぬ事情によるのだとおもうがテレビに登場するフ…